アドバイザーブログ

90人の高校演劇部員と考えるバリアフリー

8月18日、久しぶりに流山市にやってきました。
昨年の11月に流山市文化会館と一緒に取り組んだ「高校演劇×バリアフリー」以来です。去年は、高校生たちが作る演劇公演に私たちが字幕と音声ガイドを実施し、会館の職員が中心となって地域の障害のある方たちを迎えしました。

今年は、高校演劇部員のみんなに、迎える側のスタッフも担ってもらいます。自分たちの作る演劇公演に地域の誰もが参加できるよう、自分たちで運営する。私はそのための研修講座にやってきたのです。

受講生は千葉県第一地区の高校演劇部員たち。その数なんと90名!高校生を相手に研修を実施するのははじめてです。不安と期待が入り混じった気持ちで取り組みました。修了後、高校生たちのアンケートを見て、はじめに抱いていた不安と期待は「希望」に変わりました。

多くの高校生たちが、今回の研修をきっかけに「障害のある人たちのことを知ろう」と思ってくれました。体験を通して劇場に潜む障壁を感じてくれました。

<アンケート一部抜粋>
・障害者にどのように接していけばいいのか考えさせられた。受ける前と後では積極的に話しかけたり助けたりしようと思えるようになった。
・受ける前は、当たり前だと思っていたことが人によっては出来ないこともあり、それをどれだけカバーしていけるか、考えることができた。
・我々が体験し学ぶことで障害のない社会も作れるということがわかったので、これからさらに知識を得ていきたい。
・受ける前はあまり意識していなかった。正直自分には関係ないと思っていたが、研修を受けて自分もしっかりしようと思った。

彼らの本番は10月22日です。
彼らを地域で支え、育てていけるよう、もう少しお手伝いしたいと思います。

2017年8月19日 東京新聞
2017年8月19日 東京新聞記事

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