日本財団DIVERSITY IN THE ARTSの取り組みの一環として、昨年11月と今年2月の2度にわたって日本語と英語の同時字幕を舞台で実施しました。
11月は、言語が日本語で、字幕を日本語と英語で実施しました。2月は、言語が英語で、字幕を日本語と英語で実施しました。どちらもその他に色々と実験的な取り組みをおこなったのですが、特に私が注目したのは2月に実施した「言語が英語で、字幕が日本語」です。講演部分には音声による通訳を入れず、字幕だけの情報提供としました。英語のわからない人は、健聴者も聴覚障害者も字幕だけがスピーチ内容を知る方法だったのです。健聴者にとっては、ちょっとしたキャップハンディを体験する形となりました。
本事業はプロジェクトチームで研究を進めているので、アンケートの結果や考察については改めて報告したいと思います。今回来場者として参加いただいたみなさんにとって聴覚障害のある人にとっての字幕を考えるきっかけになってくれればうれしいです。