アドバイザーブログ

想像力

サポーター養成講座の冒頭、「想像力には限界がある」ということをお話しさせていただきました。
「バリアフリーイベントに必要なものは社会的想像力(social  imagination)です」ということを色々な会場でお話ししています。想像することは大切で、とても重要です。
今回お話しさせていただいた「想像力には限界がある」というのは、自分の中にある知識や常識だけで想像しても限界があるということです。まずは「知る」ことが大切。イベントの運営を支えるサポーターも「(障害について)知る」ことが大切であることをはじめに伝えたのです。

講座は、障害種別ごとに様々な運営シーンを想定し、体験を交えながら進めていきました。今回の講座では、時間が限られていたこともあり視覚障害のある方と車いす利用者が劇場に訪れたという想定でお話しさせていただきました。

講座修了後、嬉しいことが3つありました。
ひとつは、聴覚障害のある方が私の前まで来てくれて「今回の講座で視覚障害について知ることができました。とても勉強になりました。ありがとうございます。」と手話と口話で話しかけてくれたこと。
もうひとつは、視覚障害(弱視)のあるサポーターの方が車いす体験を進んでやってくれたこと。
最後のひとつは、視覚障害のある方が「自分にできることは何でしょうか?」と質問してきてくれたことです。

前回のブログでも触れましたが、ビッグ・アイのサポーターは約70名の方が登録し、その内3割は障害のある方たちです。障害のある方たちも、自分の障害とは異なる障害について知っていただけたこと。知ろうとしてくれたこと。自分にできることは何だろうと考えてくれたこと。

みなさんが参加するだけではなく、活躍できるように私も頑張ります。

ビッグ・アイサポーター養成講座2016

ビッグ・アイサポーター養成講座
第2回「イベント運営におけるいろんな障害への対応」
講師:リアライズ 南部充央
実施日時:2016年4月27日(水) 13:30~15:30
実施場所:大研修室

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