今年も日産労連・日産労連NPOセンター「ゆうらいふ21」主催のクリスマスチャリティー公演が開催されました。42回目となる今年の演目は、劇団四季ファミリーミュージカル「嵐の中の子どもたち」。対立する2つの子どもたちのグループが、共に信じあい、助け合って、大きな困難を乗り越えてゆくお話です。
日産労連さまの「チャレンジ(挑戦)してみましょう!」のひとことから、昨年初めて障害のある子どもたちのために実施した鑑賞サポート(字幕、音声補聴、音声ガイド)。今年も昨年同様に鑑賞サポートを付け、視覚支援学校や聴覚支援学校の子どもたちに、よりミュージカルを楽しんでいただけるようにしました。
音声ガイドの受信レシーバーを貸し出す際に、視覚支援学校の先生からは「副音声(音声ガイド)が付いているので、みんな楽しみにしてきました」、聴覚支援学校の先生からは「字幕が付いているので、去年もわかりやすくて良かった」と、喜びと期待の声をかけていただきました。
聴覚支援学校の子どもたちにレシーバーの使い方を説明した時、「イヤホンから客席内のガヤガヤした音が聴こえますか?」と言いました。すぐに「ガヤガヤ」→「雑音」と言い直しましたが、擬音語や擬態語などをよく使う関西人の口癖が思わず出てしまいました。聴覚に障害のある子どもたちにとって、ガヤガヤ、ガサガサ、ゴロゴロ、ゴチャゴチャなどの言葉は伝わりにくい表現だと思います。わかりやすく伝えられるように、より意識して話そうと改めて思いました。
そして終演後、多くの方から鑑賞サポートのおかげで楽しく観劇できたとの感謝の言葉をかけていただきました。子どもたちや保護者、生徒のみなさんが笑顔でホールを後にする姿を拝見すると、実施して良かったと思いました。
主催者の日産労連さまをはじめ、劇団四季さまのご理解とご協力によって今回も鑑賞サポート付きのミュージカル公演が実現しました。すべては「観劇する子どもたちの笑顔のために」という思いからだと思います。私たちもより多くの子どもたちが笑顔になれるように、さらにサポート内容のブラッシュアップを図り、より良い観劇の環境づくりに努めます。
スッタフ:武田誠