梅雨らしい曇り空の6月29日。今年も字幕付きの「アコム“みる”コンサート物語」が、大阪(国際障害者交流センタービッグ・アイ)で開催されました。
今回、ボランティアスタッフとして私も運営に入らせていただき、アコムの社員さんたちにまじってミーティングから参加しました。
テレビCMでお馴染みの「アコム“みる”コンサート物語」は、影絵の<光>と、弦楽三重奏による生演奏の<音>、<語り>や<手話>で表現されるバリアフリーコンサートです。タイトルの“みる”が平仮名なのは、目だけでなく、耳や心、身体で“みる”ことを表しているとのこと。1994年の初演から今回の大阪で236回公演となり、総来場者数は22万人を超えています!
私はパンフレットを渡す係でしたので、たくさんのお客様に接しました。よちよち歩きのお子さまから、杖をついた人生の大先輩まで、障害のある人もない人も、外国の人(おそらく国際結婚で在日の方)も、お一人さまから大所帯の施設のグループまで、本当にいろんな人がコンサートを楽しみにホールへと入って行きました。
本番が始まると客席が暗くなるので、ぐずったり、多動になるお子さんもいましたが、知っているジブリの曲が流れると口ずさんだり、「♪森のくまさん」では手話通訳者の武井誠さんのリードで元気に手話をしながら歌ったりと、とても楽しんでいる様子でした。プルミエによる弦楽三重奏に合わせた影絵もなかなか面白く、キャッキャと笑う子どもたちの声が印象的でした。
音楽影絵劇「ピーター・パン」も手話と字幕付きなので、聴覚障害のある方たちも喜んでくれたと思います。お客様を見送る時に、補聴器を付けていた子どもたちに手話で挨拶しましたが、とびっきりの笑顔で“ありがとう”と手話で返事してもらえました。微力ながら、笑顔のおてつだいができました。