アドバイザーブログ

アクセシビリティ研究講座 <まとめ編>

ヨコハマ・パラトリエンナーレも無事に終了し、最後のアクセシビリティ研究講座が開かれました。最終回は、本番を終えての振り返りでした。

みんなの思い思いの感想を聞かせてもらったあとに、グループワークを実施しました。グループワークでは、「本番でできたこと」と「次のパラトリでやりたいこと」について話し合い、発表してもらいました。
「次のパラトリでやりたいこと」はポンポンと意見が出てくるのですが、「本番でできたこと」を見つけるのは案外難しかったようでした。それは多分、自分たちで描いていた役割やポジション、理想とのギャップが大きかったからかもしれません。その分、「次のパラトリでやりたいこと」の意見がたくさんあがったのだと思います。中でも一番多かったのは、もっとたくさんの障害のある人に来てもらうための取り組み方法でした。

障害のある人も来れる環境づくりを目指して研修を実施し、いろいろと自分たちで取り組んで事業を開催した結果、障害のある人はそんなに来こなかった。そこではじめて「なぜ来なかったんだろう?」ということを考えます。広報がまずかったのか?アクセスの問題か?開催時間の問題か?

実際にやってみてはじめて見えてくること、気付くことがあります。そのことをしっかりと自分たちで見つけ、次回につなげていくためにも振り返りは大切です。このことは、結果として自分たちで改善していく力や回復力、自立していく力に繋がっていきます。

次回、パラトリが開催されるとしたら3年後です。それまでには、まだ少し時間があります。3年の間、できれば今回の研究講座の受講生たちの間で生まれた新たなコミュニティが地域のさまざまな活動に取り組んでくれるといいのになーと期待を寄せています。

私自身も、この新しく生まれたコミュニティと今後もかかわっていくことができればいいなあと思いました。それぐらい、障害のある人たちも参加できる環境づくりに対しての意欲や理解、知識や実行力の高いメンバーでした。でも、研究講座終了後に受講生から「南部さん、先生感はなかったです!」ときっぱり言われてしまいました。なので、もしそんな機会があるとしたらアドバイザーではなく、プレイヤーでしょうか(笑)

Top