アドバイザーブログ

障害者の舞台芸術表現活動の実態

調査からわかった劇場側の実態

そもそもワークショップなどの参加型事業をおこなっている劇場・文化施設は3割程度とそれほど多くありませんでした。でも、おこなっているところには障害のある人たちが約4割も参加していました。具体的な内容を見てみると、苦労しながらも取り組んでいることが見受けられました。

では、障害のある当事者はどんな思いで参加しているのだろう。
3/18の実態調査報告会でお二人の障害当事者が声をあげてくれました。

障害者当事者の生の声(要約)

1.知的障害のある男性
音楽ワークショップに参加していた。講師の先生が全盲だったことにビックリした。見えないのに自分たちにいろんなことを教えてくれる、とても素晴らしい先生だった。スタッフの対応もよかった。きめ細かい連絡や対応があったから参加できた。そんな人たちと出会えてよかった。

2.車いす利用の身体障害のある女性
演劇が好きでワークショップに参加している。いろんなところに参加することが楽しかった。いろんな出会いが楽しかった。健常者といると自分はいつも待たせる側。でも、演劇で出会った障害のある人たちと一緒にいると、自分が待つ側になることがあった。そんな体験ができたのがとてもよかった。いろんな人と出会えることが楽しいから演劇を続けている。

お二人の話を聞いて、舞台芸術の力を改めて感じました。積極的に取り組んでいる劇場・文化施設の具体的な意見を見ると、確かに苦労はあります。でも、それ以上のものが得られるのではないかと思います。

障害のある人の中には外出が少なかったり、限られたコミュニティの中だけで生活している人もいます。今回の障害当事者お二人の話を聞くと、障害のある人こそ舞台芸術が必要だと感じました。

いろんなところで体験型事業が増えていくことを願います。

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