2月9日(火)~14日(日)、阪急豊中駅すぐの「JOY大都ギャラリーとよなか」にて、国内外の障害のある方たちのアート作品展を開催しています。
<ビッグ・アイアートプロジェクト>とは、堺市・泉ヶ丘にある厚生労働省の総合施設「国際障害者交流センター(ビッグ・アイ)」が、2011年より開催している障害のある方による作品募集事業です。
今回、ビッグ・アイの運営に参画している大都美装株式会社が、ネーミングライツを持つ「JOY大都ギャラリーとよなか」にて、<ビッグ・アイアートプロジェクト>の入選作品展を開催する運びとなり、2011年から2014年までの入選作品よりセレクトした作品を展示しています。
極彩色のサルや、ゴッホもきっと驚くような大胆な構図のひまわり、細かな点描や線描の作品など、絵画・書・写真が36点そろっています。自閉症や聴覚障害など様々な障害のある方の作品はどれもインパクトがあり、思わず惹きこまれてしまいます。
ご来場の方にお話を伺うと、「電車が本当に好きなんやろうね」「細かくて根気のいる作業やと思うわ」と、作品を通して作者の想いや描く姿を感じておられました。
弱視の男性の方が作品一つひとつに顔を近づけながらゆっくり鑑賞されており、『時を刻む箱』という作品の前で立ち止まりました。カメラを梱包していた黒い空き箱を開き、そこに小さな白い文字で数字が羅列されている作品です。図録の解説を読むと、作者の好きなテレビ番組の放送時間などを独自の計算式で数字にして書きつづっているとのこと。弱視の方はこの発想に魅了され、美しい作品も良いが、このような作品に出合えて良かったと喜んでおられました。みなさん、個性あふれる色彩や構図、画力に刺激され、元気になって帰られている様子でした。
今年の4月から「障害者差別解消法」が施行され、障害のある方の活動や環境に変化をもたらします。主催者の大都美装株式会社も、作品展を通して障害のある方々の文化芸術活動の一助になればと開催されたことだと思います。行政だけでなく、今回のように民間も積極的に障害のある方をサポートしようとする動きはこれから重要になることでしょう。
弊社も<ビッグ・アイアートプロジェクト>や、この作品展の準備・運営等に携わってきました。舞台鑑賞のサポートでもそうですが、障害にはいろんなケースがあり、通常の催事運営よりも神経を使って準備をします。駅からギャラリーまでの動線の事前確認や、車いすの利用者や高齢者の方が鑑賞しやすいように少し低めに作品を展示するなど、配慮に事欠きません。障がいのある方々が、文化芸術の表現者として、また鑑賞者として、より良い環境になるよう今後もサポートしようと思います。
ビッグ・アイアートプロジェクト入選作品展の会期は14日(日)の16時までです。豊中にお住まいの方、お近くの方、興味を持たれた方は、ぜひこの機会に、障害のある方たちの“アートの力“”感性”に触れに足をお運びください。
「大都美装株式会社 Presents ビッグ・アイ アートプロジェクト入選作品展」
■日時
2016年2月9日(火)~14日(日) 10:00~19:00(14日のみ16:00まで)
■会場
JOY大都ギャラリーとよなか(豊中市立市民ギャラリー)
TEL(06)6846-8621
阪急豊中駅南改札口を出て正面の通路を通り、奥のエスカレーターかエレベーターで1階へ降りてすぐ。(阪急宝塚線の高架下)
■入場料
無料
■主催
大都美装株式会社
■共催
豊中市