この度、弊社スタッフ名刺に点字を入れることになりました。これで点字を読むことができる視覚障害の方にも社名や自分の名前を覚えてもらえるチャンスが広がります。しかし、点字名刺の目的はどちらかというと「意識」の問題の方が大きいように思います。名刺に点字を入れることで、今まで全く知らなかった点字というものに触れるきっかけが生まれ、会社名や自分の名前を点字で知ることになります。このことが視覚障害者理解への第一歩のように思えます。名刺交換そのものが社会的な啓発活動にもなります。
今回、私どもの名刺に点字を入れてくれたのは大阪市中央区にある障害福祉サービス事業所「NPO法人まんぼう」さんです。名刺のどの部分に点字を入れるかを決めるために実際に担当者に会って打合せをしました。私が今までいただいた点字名刺のほとんどは名刺全体に点字がプレスされており、印刷と点字が重なったものでした。しかし、それでは印刷が読みにくくなってしまうことがあります。点字だけを読むのであれば関係ないかもしれませんが、晴眼者や弱視（ロービジョン）の方にとっては印刷部分が凹凸になっていると読みにくいと感じる場合があります。打合せでは、実際に自分の名刺の印刷部分に点字を入れてもらい確認させてもらいました。やはり少し読みにくいと感じました。そこで、印刷部分に重ならないよう点字配置位置に配慮し、印刷も読みやすい点字名刺になるようにしました。
みなさまにお配りできるのを楽しみにしております。
NPO法人まんぼう
大阪市中央区にある障がい福祉サービス（生活介護）事業所。障がいのある・なしに関わらず、すべての人が暮らしやすい社会を目指し、ミュージカル公演活動ほか、様々な支援活動に取り組んでいる。