島根県松江市で開かれた「森の演劇祭」に行ってきました。島根県には1年半ほど前に島根県民文化会館からの依頼でバリアフリー研修講座に訪れたことがありました。その時の研修会には障害のある当事者の方もたくさんお越しいただいており、特に白杖を持った視覚障害のある人たちが10人近くお越しいただいていたことを覚えています。参加者も主催者も熱心な方が多く、特に依頼から当日までの調整を担当してくれた福間さんは、その中でも特に熱意を感じる人でした。
あれからどうなったんだろう?
実際に、これる環境づくりは進んでいるんだろうか?
とても気になっていたので、1日目のオープニングセレモニー終了後に福間さんにお会いできる機会をつくっていただきました。福間さんに会うのは、今回の出張の最も楽しみなことのひとつでした。
視覚障害者と踊るダンスワークショップ
福間さんから、その後の取り組みについて教えてもらいました。なんと!あの時の研修会がきっかけで講座に参加してくれていた視覚障害のある人たちと繋がり、今でも一緒にいろんなことをやっているとのことでした。来月の12月には、田畑真希さんのダンスワークショップが開かれる予定で、そこには15人の視覚障害者と一緒に踊る人も募集。福間さんの口から「全盲のすごいダンサーがいますよ!」と聞いた時は、鳥肌が立ちました。1月には、その公演が開かれるそうです。
観たい!単純にそう思いました。
その他にも、多様な障害のある人たちが文化会館に訪れている話を聞かせてもらいました。ワークショップには参加しないが、見学に何度も来て喫煙所でタバコを吸っている人の話や、福間さんが地域創造の季刊誌に取り上げられたことなど、話は尽きませんでした。どんどん盛り上がり、時間が経つのも忘れてしまっていました。気付けば0時前。福間さんの先輩も同席してくれ、一緒に楽しい時間を過ごさせていただきました。
明日は「森の演劇祭」を観に行きます。「森の演劇祭」の一番はじめの演目は、演出家の園山土筆さん率いる劇団あしぶえによる字幕付き演劇公演「セロ弾きのゴーシュ」です。実は、園山土筆さんも1年半前に島根県で開かれた私のバリアフリー研修講座にお越しいただき、その時にご縁をいただいた方のお一人です。
あれから色々と試行錯誤しながら字幕付き演劇公演に挑戦し続けていると伺いました。明日は、その本番を見せていただけます。これまた楽しみです。
1年半前、島根県に呼んでいただき研修講座をさせていただきました。あれからどうなったんだろう、とずっと気になっていました。島根県では、だれもが来れる環境づくりの取り組みが活発に進んでいました。そのきっかけに関われたことはとても光栄で、これほど嬉しいことはありません。
島根のこれからの取り組みを注目していきたいと思います。
そして、いつの日か出会ったみんなと一緒に仕事がしたいです!