アドバイザーブログ

日本初!女子プロ野球観戦サポート

桜の花が咲きはじめた3月23日・24日、「わかさスタジアム京都」で女子プロ野球ヴィクトリアシリーズ春季リーグが開幕しました。

 アイバンクミュージカルのご縁で株式会社わかさ生活様から、視覚障害の方が野球場で観戦できるようにしたいとのお声がかかりました。もちろん、日本女子プロ野球リーグで観戦サポートを付けるのは初めてのこと。舞台の鑑賞サポートとは違った配慮が必要なので、過去の事業でお付き合いのあった大阪北と大阪南の視覚支援学校の先生方などにリサーチして準備しました。

 主なサポートは、音声ガイドの実況放送や、おもてなしスタッフの配置など。全盲や弱視など障害の程度は様々ですが、可能なかぎりみなさんに安心して野球を楽しめるようにしました。ほかにも、ファウルボール対策の防球ネットを製作するなど、いろんなサポートを準備し、試してみました。ちなみに、今回の観戦場所がバックネット裏の最前列付近だったので、防球ネットは付けませんでした。
 今回の観戦サポートはテスト的に実施したため、協力いただいた学校関係者や、知り合いの視覚障害の方をご招待したクローズイベントでした。2日間ともダブルヘッダーだったので4試合ありましたが、総勢19名の視覚障害の方に観戦していただきました。実況をイヤホンで聴いたり、単眼鏡を使ったり、それぞれのスタイルで、野球を楽しんでいただき、アンケートも好評でした。生まれて初めて野球場に来られた方も多く、観戦サポートに加えて、キャッチャーミットの捕球音や打球音、応援、歓声と、野球観戦の臨場感と醍醐味を感じてもらえました。

 女子プロ野球は、ファンサービスが豊富で、選手とファンとの距離がとても近く、男子プロ野球にはないアットホームな雰囲気です。今年は日本女子プロ野球リーグ創設から10年目という節目の年で、アイドルのミニライブや、ご当地フードの売店、フワフワ遊具など、野球場がいろんな世代の方に楽しんでもらえる「お祭り広場」になっています。開幕戦も、リーグ創設から活躍するレジェンド選手たちが投打と守備でファンを喜ばせ、試合も打撃が火を噴く熱戦でした。障害のある方もない方もぜひ野球場に足を運んでいただいて、もっと女子プロ野球を楽しんでもらいたいです。そして、次に観戦サポートを付ける時には、もっとたくさんの視覚障害の方にご案内しますので、その時までのお楽しみに!

野球観戦する視覚障害者
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