医療関係の施設から障害者差別解消法の施行を迎えるにあたり、一度相談に乗ってほしいとの連絡がありました。何だろう?と思いましたが、話を聞くぐらいならどうってこともありませんし、私たちがやってきた劇場における合理的配慮の考え方が役に立つのであればという気持ちもあり、引き受けさせていただきました。
話を聞かせていただき、施設が目指す最先端医療の考え方を知ることができました。そこには、地域の劇場が目指す市民とのかかわりと同じような考えが施設と患者の間にもありました。
医療という切り口からかかわる「障害者」
福祉という切り口からかかわる「障害者」
文化芸術という切り口からかかわる「障害者」
医療は「治す」でしょうか?
福祉は「支える」でしょうか?
文化芸術は「コミュニケーション」だと思います。
障害のある人も文化や芸術を通して地域とかかわり、コミュニケーションを生む。そのための環境づくりが私たちのやってきたことでした。今後の医療施設では、コミュニケーションも必要になるということを教えていただきました。そのことを知り、私たちのやってきたことが少しは役に立つかもしれないと感じました。
今回、相談に来ていただいたことで様々な分野・業種が障害者差別解消法を意識し、取り組みを考えていることを感じました。
誰もが生きやすい社会になれば。
そのために少しでも役に立てればと思います。