昨夏よりかかわらせていただいてきた”障がい者の舞台芸術表現・鑑賞に関する実態調査”もいよいよ今週末(3/18)に開催されるビッグ・アイでの報告会をもって終了します。
私は劇場・文化施設の部分を中心にかかわらせていただいたのですが、今回の実態調査の結果が一人でも多くの方への問題定義となり、意識が変わるきっかけになっていれば幸いです。
今回、アンケート票を作成するにあたり、私はある仮説を立てました。それは、「障害のある人とのかかわりを持っている人は、ない人に比べてバリアフリーへの意識が高く、具体的な取り組みにチャレンジしている」ということです。
この仮説が正しいかどうかを確かめるために、スタッフに障害のある人が「いる」ところと「いない」ところの意識と取り組みの差を比べてみました。結果、「いる」が「いない」よりも意識が高く、取り組みも進んでいるということが分かりました。(詳しくは、障がい者の舞台芸術表現・鑑賞に関する実態調査報告書(ダイジェスト版)をご参照ください)
障害のある人と出会う機会がないから、その人が参加できる環境づくりの必要性に気付くことができず、工夫する経験を得ることがでいないのではないかと私は思います。
障害のある人を迎える(出会う)ことで、その人も参加できる環境づくりの必要性に気付き、工夫がはじまります。
まずは出会う機会をつくることが必要。そのことが具体的な取り組みに繋がっていきます。