アドバイザーブログ

ピッコロシアター音声ガイド付き演劇公演

今年もピッコロシアターで音声ガイド付き演劇公演が上演されました。今年は昨年の27組からさらに増え、33組の視覚障害のある人たちに参加いただきました。みなさん、健常者と同じチケット料金を払っての観劇です。

ピッコロシアターは決して設備的に恵まれているわけではありません。むしろ、恵まれていない方だと私は思います。では、なぜこんなにもたくさんの方が足を運んでくれるのでしょうか?そこには様々な工夫があります。

そのひとつが「駅からの案内」です。

ピッコロシアターの最寄駅から劇場までは徒歩で約5分です。これだけを聞くと「案内は必要なのか?」と思う人もいるかもしれません。でも、必要なのです。駅からの距離が問題ではないのです。

自分の家から最寄駅までは一人で移動できるという人でも、はじめて降りる駅から目的地まで移動するのは困難という視覚障害のある人もいるのです。

せっかく「行きたいな~」と思ってもらっても、このことが原因で劇場まで足を運ぶことをあきらめてしまう人もいます。視覚障害のある人への「駅からの案内」というサービスは、とっても大切な『来れる環境づくり』のひとつなのです。

今回の「駅からの案内」には5組の方からの申し込みがありました。案内を担当した劇場スタッフは、はじめ「手引きできるかな~」と不安を漏らしていましたが、いざ駅から出発するとなると自然に腕を持ってもらい、手引きしていました。しっかりと研修の成果をだすことができたスタッフの顔は生き生きとしていました。『習うより慣れよ』ですね。来年はもっとブラッシュアップできることでしょう!

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