ピッコロシアターでバリアフリーイベント研修~視覚障害者編~を実施しました。ピッコロシアターでは、この夏に視覚障害のある方も演劇を楽しんでいただける公演づくりに取り組んでいます。この公演を前に、視覚障害者を迎える運営体制を構築するためにスタッフをはじめ、劇団員も参加したバリアフリーイベント研修が実施されました。今回の講師は運営サポートディレクターである武田誠です。
はじめは座学で、障害者差別解消法とは何なのか?それによって劇場はどう変わるのか?といった話から一般的な障害種別の特性と対応について話しました。今回は特に視覚障害についてより詳しい内容で実施。後半にはアイマスクを使用した体験コーナーの時間も用意し、2人1組になって実際に座席までの案内(手引き)を体験しました。
体験コーナーでは、「お客様がお持ちのチケットの座席はどこですか?」と、ご案内しているお客様が視覚障害者であるはずなのにチケットの文字情報を尋ねてみたり、手すりの付いていない階段を案内して昇降させたりといった場面もありました。
やってみてはじめて気付くことはたくさんあります。この体験が想像力を豊かにし、障害のある方も演劇を楽しむことができる環境を創っていきます。
ピッコロシアターのスタッフのみなさん、お疲れ様でした。
公演、楽しみにしております。
兵庫県立ピッコロ劇団ファミリー劇場
「さらっていってよピーターパン」
~視覚に障害のある方への鑑賞サポート(音声ガイド)付き公演~
日時/8月9日(日)11:00~ ※開場10:30~
会場/ピッコロシアター大ホール