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スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド)ワンピース大阪松竹座公演を観劇

スーパー歌舞伎Ⅱワンピース大阪松竹座公演を観てきました。とても楽しい、素晴らしい公演でした。原作漫画のワンピースを知らない歌舞伎ファンもたくさんいらっしゃったと思いますが、みなさん大喜びでした。こんな素晴らしい歌舞伎公演をつくる市川猿之助さんは本当にすごいと思いました。

さて、私が伝えたいのはスーパー歌舞伎の素晴らしさだけではありません。もちろん、演出や内容は素晴らしいものでした。ご覧になられた方もたくさんいらっしゃると思いますし、4月からの博多座公演を楽しみにしていらっしゃる方も多いと思います。

私が今日伝えたいのは、第二幕の中で発せられた主人公ルフィ―役の市川猿之助さんの台詞です。仲間と離ればなれになったルフィ―は、ひとりでは生きていけないことをよく理解していました。ルフィ―が言った台詞は、「俺は、仲間の助けがないと一人では生きていけない自信がある」でした。

健常者は一人で何でもできる。障害のある人は周りからの助けがないと生きていけない。と思っている方がいるかもしれません。気付いていないだけで、健常者だって人の助けがないと生きていけません。自分のできないことを誰かが助けてくれている。こんな当たり前のことが、なぜか障害のある方に置き換えられると、「どこまでやったらいいの?」「特別扱いするわけにはいかない!」といったことになることがあります。

障害が理由で困っているときに、みんなと同じ環境になるよう工夫することが合理的配慮です。障害のある人もない人も社会の仲間。自信をもって仲間の助けを求めるルフィ―が仲間たちを助け互いに成長するように、みんなが社会の一員として互いを思いやり、助け合うことが大切だと思います。

物語のワンピースは「ひとつながりの財宝」を意味しています。きっと、誰もが仲間としてつながり助け合う社会こそが障害者差別解消法の目指すものなのだと思います。

スーパー歌舞伎、本当によかった。

スーパー歌舞伎Ⅱ緞帳

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