アドバイザーブログ

「選べる」ということ

前回のブログで貸出し台本の目的について書きました。では、貸し出す台本は具体的にどのようなものがいいのでしょうか。

台本をそのまま貸し出しているというところもあれば、あらすじやキャストが紹介されている「手助け本」というようなものを貸し出しているところもあります。

借りる側も、結末がわからない「手助け本」の方が鑑賞していて想像する楽しみがあるのでいい言う人もいれば、台本をそのまま貸し出してもらえる方が鑑賞の手助けになるという人もいます。

貸し出せる台本は、劇団や演出家の判断によって左右されますが、「選べる」という選択肢が用意されていれば、よりいいのではないかと思います。

障害のある人の選択肢は限られてる、という印象があります。観たい公演に鑑賞サポートが付いているとは限りません。鑑賞サポートが付いていても、自分が希望する鑑賞サポートであるとは限りません。自分が希望する鑑賞サポートが付いていても、そのサポートを受けるためには座席が決められていることもあります。

ひとつずつでいいので、選べる選択肢が増えていくことが必要です。

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