アドバイザーブログ

また、流山市の笑顔と出会えますように

11月12日、千葉県流山市にて「高校演劇+バリアフリー公演」が開催され、私どもはアドバイザーとしてかかわらせていただきました。

(スタッフ/武田 誠)
鑑賞サポートでは、字幕のほかにUSBタイプの小さなFM受信機を希望者にお渡しして、音声ガイドを聴きながら観劇いただきました。昔のラジオに比べて、軽くて良いと好評でしたが、デザイン性を重視したスリムなボディのため、ボリュームなどのボタンがわかりづらいとの声もありました。

終演後、視覚障害の男性を会館近くのバス停までご案内(手引き)をしたのですが、その方に感想を伺ったところ、音声ガイドで初めて演劇を観劇して嬉しかったとのことでした。若さあふれる高校生たちの熱演に元気をもらったと喜んでおられました。ただ、2部の上演中にボタンの誤操作で音が聴こえなくなり、残念だったようです。

スタッフを呼んでも良かったが、やはり上演中なので周囲に迷惑だろうと諦められたようでした。機器の不具合があれば手を挙げるなどしてスタッフを呼んでくださいと上演前にアナウンスしてましたが、スタッフを呼ぶには勇気が必要なのだと思いました。受信機に点字テープを貼ることも誤操作の防止になりますが、どうすれば内気な方が周りに遠慮することなくスタッフを呼べるのか?いろんな気付きの中で宿題が一つ増えました。

今回のバリアフリー演劇公演は、たくさんの公共文化施設の指定管理をされているアクティオ株式会社の試みでスタートし、流山市や市の教育委員会、社会福祉協議会、障害福祉関連の団体の皆さんの協力の輪が広がって実現しました。このような機会を増やしてほしいというアンケートがたくさんありましたので、今回限りにならず、ほんの小さな取り組みからでも続けていただきたいと思います。

また、流山市で皆さんの笑顔と出会えますように。

(スタッフ/藤巻 修)
字幕オペレーターを担当しました。IPトークの画面(字幕が上へスクロールしていく表示)とブラウザ画面(スクロールせず、パッパッと更新される表示)の2種類を切り替えて表示できるよう準備しました。スクロールしていく表示形式のほうがより見やすいのでは、ということから通常はIPトーク表示画面にしています。今回もIPトーク画面でスタートしましたが、掛け合いの早いセリフが長時間続いたことで字幕表示のスクロールが追いつかず、徐々に遅れてきてしまいました。タイミングを見計らってブラウザ画面に切り替えました。

今後は、スクロール表示でどの程度のスピードまで問題なく表示できるのかを事前に判断できるよう検証してみる必要があると気付きました。あと、単語の泣き別れ(単語の途中で改行されてしまう)対処として、基本は14文字で改行して台本データ整形を指示していましたが、ところどころ反映されていない箇所がありました。台本データについては人任せにせず、自分で整形を行うほうが確実だとわかりました。まだまだ知識不足です。いろいろな現場でも臨機応変に対応できるよう、もっと学習します。

流山バリアフリー演劇鑑賞会

バリアフリー演劇鑑賞会~誰もが楽しめる演劇を!~
「高校演劇+バリアフリー」
出演校:野田中央高校(NOCHS)演劇部、柏中央高校演劇部

日時/2016年11月12日(土)14:00開演
会場/流山市文化会館
鑑賞サポート/字幕表示、音声ガイド、点字プログラム、補助犬同伴、車椅子席の拡幅、手話通訳(本編には手話通訳なし)
主催/社会福祉法人流山市福祉協議会、流山市教育委員会
共催/アクティオ株式会社
後援/流山市、流山市身体障害者福祉会、流山市デフ協会
協力/株式会社リアライズ

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